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神の手

神の手

今日はテレビ番組で神の手といわれる外科医の特集を見る機会がありました。
たった二歳で脳腫瘍と戦う小さな子供。
全国で小児外科医で脳外科を扱う医師は少ないといいます。

現実はあまりにも危険を伴う手術なので誰も遣りたがらないと言う事。
それに経験が無いということもあり、思うようにいかないのが現実です。
子供の脳はかなり小さいし少しでも動くと他を傷つける可能性も大きい。
神経も沢山あって少しでも傷つけるとどんな障害が出るかも分からない。

7時間半の手術で2cmの腫瘍が摘出されました。
かなり大きな腫瘍のようでしたがこれ以上は無理と判断されました。
どの部分にも触らず親の願いは「視力は残して欲しい。」医師は親の願いを聞き入れなければ
ならないし、これ以上はしない方がいいとの判断。

どこまで遣るかどこで止めるか、難しい判断だと思います。

余談ですがここの兼ね合いで訴えられるか感謝されるかの基準にもなるのでしょうか?
親は助けて欲しいと願い、医師もそれに応えようとする、これを見ていて、
よほどのことが無い限り訴えるという事は私には出来ないと思いました。

私の息子も同じ手術を受けました。
この二歳半の小児と言われるほどの幼さではありませんでしたが。
手術による最悪を想定して色々の説明がなされます。
麻酔科、手術棟の看護士さん、執刀医(主治医)、助教授、レントゲン技師、MRIの担当医
検査室の担当者、等何度も説明を受けて耳にタコと言うくらいに聞かされました。

病院へ検査に連れて行ったときに小児科医と衝突して捨て台詞のように言われた言葉。
「お母さんがそこまで言うならCT撮りましょ!それで気が済むんですね!」
偶然が偶然を呼んだ一日でもありました。
予約を入れるためにCT室に先生が連絡を入れると「キャンセルが出ているのですぐに
降りてきて下さい。」息子は何度も吐いていました。

CTを撮り終えてまた二階の小児科に戻る中呼び出しが掛かりました。
そしてもう一度撮りなおすからと、悲壮な顔で私に「お母さん今からもう一度小児科に
行って貰います。気持ちをしっかりもってくださいね。」と。
階段を上がるのも大変そうな息子を連れて戻りました。
主治医は私に向かって「今からMRIの予約を入れます、今日は息子さんにもご両親にとっても
大変恵まれた一日です。MRIを撮るには何日か待ってもらわなくてはいけないのですが
次に入る患者さんが来る前に今から撮ってもらえます。ご主人も呼んでください。」

その場で電話を入れ、来て貰いました。
すぐに診察室と別の場所に連れて行かれ詳しく説明を受けました。
前にここで書いたことがありますが今日のご両親を見ていて、18年前を思い出しました。
年配の看護士さんが「ここでは泣いてもいいです。今泣きなさい。向こうに行ったら
絶対に涙を見せてはいけません!息子さんが不安がります。」と。
診断は「脳腫瘍、それも脳がヘルニアを起こしていて今亡くなっても
おかしくない状態です。うちには脳外科がありません。明日別のところから脳外科の先生が
ここに来ますので明日一番に診察を受けてください。今日は息子さんがしたいことを
思いっきりさせてあげて下さい。」死の宣告とも取れる言葉でした。

脳が腫上がりそれをとらなければならないと色々と治療が施されてゆきます。
息子はこの9月が誕生日です。
すぐに出来ない手術に苛立ちとこのまましないで済むのではという思いとが
交錯して気の落ち着かない日々が過ぎて行きました。

十三時間半、5人の先生と看護士さん麻酔医、顕微鏡を見ながらの細かい手術。
ある程度の時間になると先生が出てこられ休息を取られます。
死ぬかもしれない、でもこれしかないと祈って願って遅々として進まない時間に
絶望と希望を託して・・・。

待合室は沢山の人が待っています。手術が終わると家族の呼び出しがあるため
いきなりの静寂を破ってベルがなります。
そのたびに飛び上がらんばかりに驚いて時計を見る。
朝早くから手術室の入ったのは内の子と、信じられないくらい綺麗な娘さんでした。
夕方が過ぎて夜になり、それでも呼び出しが来ない、緊張の時間。
時間が止まったように思われる長い、長い時間、私の父も入院中でその病院を
抜け出して付き添ってくれている。
押し黙った、人生の中で一番長い果てることの無いほどに感じた時間がやっと
動いたのが11時を回ったときでした。

先生がこられて「今麻酔を抜いています。もう暫くしたら中に入って貰いますが
暫く待ってください。時間は13時間と35分掛かりました。今出来る精一杯のことを
遣らせていただきました。」と頭を下げて頂きました。

その頃はもうみんな家に帰っていました。
残っているのは私たち夫婦ともう一人の娘さんの家族だけでした。
0時ごろ入ってくださいといわれICUに入れてもらいました。
顔を見たとたん涙が溢れてきて喉の奥に何か詰まったんじゃないかと
思うくらいになって、言葉が出ませんでした。
先生の呼びかけにまぶたを動かして返事をする息子を見て生きてくれて良かったと
何度も顔を撫でました。

「お父さんが分かる?分かったら舌を出して、お母さんが分かったら瞬きをして。」
繰り返し掛けられる言葉に息子は応えている。
これから10年後にまた同じ手術をすることになるなんて思いもしませんでした。

 



今日の番組は『神の手』を持つといわれている先生にスポットを当てて
色々と紹介されていましたが、こんなに素晴らしい先生がいらっしゃることが
頼もしく思え、必死で生きようとする小さな命と向き合っていらっしゃる
ご両親、ご家族の方、サポートする人々。

その思いを少しでも味わった私はもっとこの先生達の事を書こうと思ったのに
完全に横道にそれてしまいました。
自分の息子のことになってしまいましたがこの月はその息子の
誕生月ということでお許しくださいませ。

見ているうちにそのときのことを色々と思い出してしまいました。
もっと書きたいこともあったのですが上手くまとめることが出来ません。

長文読んでいただいてありがとうございました。
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~ Comment ~

No title

実話ほど、胸に入るものは有りませんね。
今回も、好いものを読ませて頂きました。
有難う御座いました。 

アガタ・リョウさんへ

手術の様子などを見ているうちに息子のことを思い出してしまいました。
こんなご苦労をされて息詰まる時間を戦って頂いていたと思うと改めて頭の下がる思いです。

横道にそれて私事を書き連ねたことお詫びいたします。
でも読んでいただいて本当にありがとうございました。

気を丈夫に持ってください

私の母も去年7時間に及ぶ大手術をし、その後は抗癌剤で一喜一憂の生活を送っています。
それでも喜寿を迎え、今日も半日に亘る抗癌剤治療をしてきました。
そんな母に泣きっ面を見せては母が一番悲しむので、弱音を吐かずに頑張っています。
周りが落ち込むのは、患者にとっても辛いことだと思います。

神の手はよく見ています。
医師たちの神業はまさにゴッドハンドです。
彼らが財前五郎みたいなことをしない限り、訴訟沙汰はなくなると思いますけど・・・

No title

昔だったらとうに無くなっていた命が今日の高度医療のおかげで存えることが出来る、いい時代になったと思います。息子さんも大変な手術されたんですね、親にとって命がちじむような事だったでしょう。

私も幼児の頃、この子一人前になるだろうかと親を心配させるほど病弱だったそうです。

No title

戻りました。

救いたい、救って欲しい
その想いはひとつでも結果が望むものではなかった場合
親が訴えたい気持ちになるのは分からなくもないです。
だけど医師の心身への負担等を思うと、ほんと難しいですね。
「神の手」は見るたびに感動します。
抱える問題の深さにも考えさせられます。
手術前のコミュニケーションが訴訟問題に大きくかかわってくると思います。
どんな問題も結局は人と人との見えないつながり、
信頼関係でしか成り立たないのではないでしょうか。

シェイドさんも息子さんと一緒に戦っていたんですね。

戦っている多くの患者さんやそのご家族達にとってよりよい医療環境が、
お医者さんにとって働きやすい環境・設備が整うような日本になる事を願ってやみません。
願わくばそれが全世界にも広がりますよう。。。

思ったことはもっと他にもあったのに、なんだかうまく言葉にできません。
長々と失礼いしましたe-466

No title

こんにちは。

いつも ご心配頂いて 優しいお言葉かけて貰ってるのに・・・
何にも・・・

胸に染み入るお話でした。

では、いい一日でありますように!

dejavuewordsさんへ

お母様がガンだったんですね。
それは大変でしたね。
息子もガン病棟でしたから色々な方とお話したことがあります。

見守る家族も大変ですが治療を受けてらっしゃる当人はもっと辛いと思います。

息子は10年後にまた手術を受けました。毎年MRIを撮っています。
そのときも13時間半という時間が掛かりました。

息子は人の生命維持装置、脳幹に出来ています。
ガンマーナイフに望みを託しましたが場所が場所だけに使えないと言うことでした。

どうぞお母様を大事になさってくださいませ。

BUNBUNさんへ

小さいときにそんなに弱かったんですか?
信じられませんね。
あんなに大変なお仕事をなさっているから元々健康な方と思っていました。

見かけによりませんね。(見たことは無いのですが。)^^;

仕事柄逞しくなければ出来ないものと思っていました。

私も弱くて今でもですが、あんまり頑張るとみんなに迷惑をかけますので
そこそこに頑張るようにしています。

何の病気でも嫌なものです。
健康が何よりですね。^^

くまくぅさんへ

おかえりなさ~い♪

医療の現場で色々なことに出会ったことがあります。
私の周りには病院と縁の切れない家族が多くて沢山の医者に会っています。
中でもこの人には受けたくないという人も何人かいました。

患者さんとのコミュニケーションがいかに大切かということがわかります。
受ける側が疑問を感じたなら徹底的に話し合うべきです。
それが一番の解決法だと思います。

遣っても報われない、医者にはそれが一番辛いことなのでしょう。
患者も同じ気持ちだと思います。

どちらにとっても環境が大きく物を言います。早く準備が整って
いい医療が受けられるようになれたらいいと思います。

『神の手』私もみています。
医療は本当に日進月歩です。
10年前と10年後では手術の方式も天と地ほどの差がありました。

ウランママさんへ

思い出させてしまったでしょうか?辛い思いをなさったところだと言うのに。

『神の手』を見ていて息子のことを思い出してしまいました。
きっとママさんも思い出されたのではないでしょうか?

十分にお気持ちは受け取っています。お心遣いありがとうございます。m(_)m

No title

ありがとうございました。
何にも・・なのに・・いつも・ごめんなさい。

頑張ってますよ!
あの子の為に!

笑う角には福来り!で。

ご無沙汰しています

シェイドさん、大変な事を経験されているのですね。とても重いお話で軽々しくコメントは出来ないというか何て言っていいのかもわからず・・ただ息子さん頑張っておられるのですね・・いつかパッと治ってしまったら良いのになあって思います。

このTV見ました、良い先生もたくさんいるんだなあと・・うちのそばの総合病院の今時やたら横柄な医者とは根本が違うんだろうなと思います・・
小児科では無いですが先日、やはり神の手と良くTVでやっている先生に友人のお兄さんが脳腫瘍の手術を受けました。全く偶然だったらしいのですが元気になられています・・
いやな話ですが相当のお金がかかるだろうと躊躇したらしいのですが・・終わってから規定の料金以外は一切受け取りませんと言われたそうです・・もしお金余ってて払いたいならしかるべき機関への寄付にしてくださいと言われたそうです・・
余計な話になってしまいました。

ウランママさんへ

そうです!
「笑う門には福来る」です。
頑張ってらっしゃるんですね。

いつも笑顔でいてくださいね。

wuimさんへ

こちらこそご無沙汰しております。お忙しそうで何よりです。

テレビを見ていて息子のことを思い出し、私事を書き連ねました。

後日小児科の先生に「きっと僕は”慣れ”で診ていたと思います。
初心に戻って子供たちを診て行きます。申し訳ありませんでした。」と
言葉をかけていただきました。

良い先生だと思います。

なかなか高名な先生には診ていただく機会もありませんが偶然だとしても巡り合わせです。
良いご縁があったんだと思います。

私が行っている病院でも有名な先生らしいんですが予約と紹介状が無かったら
絶対見てもらえないという先生もいます。これって何でしょうね。

良いほうにとってお忙しいからと受け取っています。
そんな先生ばかりだといいんですけど。

神の手といわれる方ばかりではないでしょうけど向き合ってほしいと思います。
者さんはそれを一番望んでいると思います。

No title

おっしゃるとおりですね、命を預かる人達ですから真剣に向き合って欲しいと思います。

後からでもそう言って貰えたのは素晴らしい。なかなか謝るのは難しい事ですよね、
とても良い先生かと!!

ジーナチャン手術先になったのですね・・
寒いときの方が楽ですよね。

wulmさんへ

ありがとうございます。
やっぱり寒い時の方がいいと思いました。
抗生剤があわなかったこともあって万が一化膿した時の事を考えて
寒い時期に延ばしました。(-。-)

良い先生でしょう!脳外科の先生と同級生だったそうです。(笑)
頭を下げていただくなんて思いもしませんでしたよ。
あれから暫くして部長先生になられました。\(^o^)/

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鍵コメさんへ

お心使い感謝しております。
長い時間が過ぎたようですが、昨日のことのように思い出してしまいました。

これからもよろしくお願いいたします。



悲しみ

僕は、シェイドさんの悲しみ・辛さの深さを、今まで知りませんでした。
大変でしたね。
言葉が見当たりません。
これからも、お互い残された時間を大切にしましょう。
ぐらいしか・・言えません。
実は、僕の弟は、高校時代から、入院したままなのです。
お互い、がんばりましょうね♪

ryuさんへ

私の事などきっとたいしたことではないと思います。
その時は世界中の不幸を背負っていると思ったと思います。

でも私よりもっと辛い思いをしていらっしゃる方がいると思うと、心が痛みます。
変われるものならと、いつも思いますがそれは出来ませんものね。

弟さんもきっと辛い思いをされていると思います。
愛していると、大切に思っていると伝えてあげて下さい。

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