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オニヤンマ

オニヤンマ

盂蘭盆会(お盆)ですね。

宗派によって色々お祭りの仕方はあるのでしょうがうちはお茶を淹れます。
冷めないうちにと言うのが基本ですが、うちでは一時間くらいで入れ換えます。

これを寝るまで繰り返します。
三日間溜めて置いて仏さんをお寺に送り届けるまで続けます。

「亡くなった人はお盆になるとトンボに乗って帰ってくる。」と義母が言ってました。

満一歳で亡くした息子は次の年に大きなオニヤンマに乗って帰ってきました。
(私が勝手に思っているだけかもしれません)
裏の戸を開け放して網戸にしていたのですがいつの間に入ってきたのか
一匹のオニヤンマが家の中を飛び回っていました。

義母の言葉を思い出して見ていました。

それは様子を見るように玄関に行き、息子達の部屋の中を覗き
犬達のところに行って暫らく羽を休めるように止まっている。
ケージの上に天板を置いていたので犬達は気がついていません。

今度は応接間をゆっくりと回りながら次の部屋に入ってゆく。
手前の和室を通り仏間に入っていくと電気のコードに止まってじっとしていました。
それから仏間を抜けてお風呂の方へ行きます。
そして台所に入ってくると床すれすれに飛んで食器棚のところに行って
棚になったたところに暫らく止まっていました。

それからおもむろに飛び立つと息子達の部屋に行って、来たところから外に出て行きました。
あけた網戸から出て行って、台所に立っている私に外からガラス窓に何度か
身体をぶつけて帰ってきたからねと言わんばかりに。

私は逝った息子の名前を呼びながら外に出ました。
物干し竿に止まって待つようにしていたかと思うと私の頭を掠めるように
飛んでいきました。「帰ってきたよ。」と言っていたんだと思います。

それから毎年オニヤンマはやって来ました。お盆になると必ず。
一度網戸に絡まって死んでいたことがありました。
思わず涙が溢れ止まりませんでした。
網戸がずれていてとんぼに気がつかず閉めてしまったのでしょう。
逃げるところもないままに閉じ込められてしまったんだと思いました。
季節は8月やはりお盆の頃でした。

ヤンマを取り出してとなりの田んぼのあぜにそっと置いてあげました。
埋めると自由に空を飛ぶことが出来ないだろうと思ったのです。

年に一度は必ず見ます。あ、帰ってきたんだと思っています。
ただ一度だけ違うことがあったんです。
家を建て直す事になりました。
10月になるとこの家を取り壊すことになります。

季節はずれになるのかどうかは分かりませんが、オニヤンマが現れて懐かしむように
戸や窓が外された家の中を飛んでいました。
物がなくなった部屋の中を改めるように懐かしむように・・・。
気がつくともう姿はありませんでした。
この年は二度、姿を見ることが出来ました。

家が無くなる前にもう一度見ておこうと義母と一緒に来たのかしら?と。

翌年家が出来て引渡しが済みました。
ここに5月に入居しました。
未だトンボの季節には少し早い梅雨開け頃にオニヤンマは姿を見せて家の周りを
回って飛んで行きました。

古い家と違ってどこも開いているところはありません。
開いているところはお風呂の窓だけ・・・入るならそこしかありません。
今でもこの時期になると一度だけ姿を見せてくれます。
でも前のように家の中に入ってくることはありません。

お盆がくるからとお供え物を買いに行こうと外にでたら、物干し竿の上に
止まっていました。
「あ、ヤンマがいる・・・。」と玄関を開けてその姿を認めるとスッと離れて
空に向かって飛んで行ってしまいました。

毎年お盆になるととんぼに乗って帰ってくる息子と義母、今年は義父も加わって
玄関先まで訪ねてくれた。
義母はこの家を知らない、義父は知っていてもここには一度しか来たことがない。

どこも開いていないからきっと入りにくいのか、ヤンマに乗せてもらって
お盆になるときっとここへ帰ってきているに違いないと思っています。

このときにだけしかオニヤンマを見ることはありません。
しかもお盆の時にたった一回だけ。
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~ Comment ~

No title

             今晩は。
コメント第一号を、感謝します。良いお話ですね。
八百万の神の国、仏教の国、日本に生まれた事を誇りに思います。
    文章の端々に、シェイドさんの心が伝わります。

    有難う御座います。御霊に合掌させて下さい。

アガタ・リョウさんへ

おはようございます。
早速のお越しありがとうございます。

宗派によって色々と形はあるのでしょうがこの時期はこのためだけに有るような気がします。
好きなものを用意して食べていただく、一年を通して一番身近に感じる時だと思います。

一日これに追われています。
形は変わっていくと思いますが何時までも残っていくと思っています。

お心遣い感謝であります。
ありがとうございます。

影膳

いい話で、胸が熱くなりました。
オニヤンマが故人の代わりになって帰ってきたんでしょうね・・・

我が家では父の命日には影膳をします。
そのときは玄関や窓などを少しばかり開け、故人が帰ってきても入れるような感じにしていますけど・・・

dejyavuewordさんへ

不思議とこの時期にだけ一回ヤンマを見るんです。
それ以外に見ることはありません。このあたりにはいないんじゃないかと思ったりもします。

今風の家なのですべて用心の為に開け放たれることはないので入ってこれないんでしょうか?
少しあけるほうがいいのかもしれませんね。

命日にされるんですね。
ここはお盆は特に丁寧にするところのようです。

13日は家族がそれぞれ集まりますのでこのあたりの家はほとんど出前が主になって
お寿司屋さんが大賑わいです。(笑)

No title

すごく感動しました!
恥ずかしながら、自分は無知でこんな話は知りませんでした。
トンボですか~!
毎年帰ってこられているんですね~。自分の家にも来ているような気がします。
いい話をありがとうございました^^

No title

こんばんわ。
とてもいいお話ですね。

今年は色々あって、どちらの実家にも帰省せずに終わってしまいますが
帰省した時は必ずお墓に参ってます。
高校を卒業すると同時に家を出たので
今思えば自分の実家のしきたりもよくわからないまま
今にいたります。。。
反省です。

この時期になると
生まれてくる事のなかった双子の妹達を思い出します。
思い出すことも供養になるかな☆

シェイドさんの息子さんに合掌いたします。

やんまさんへ

おうちにはやんまさんがいらっしゃるから毎日帰って来られてますよ。^^;

まだまだやんまさんには縁がないと思いますよ。
自分でしなくてはならなくなったときに自然と覚えると思います。

そのときまで甘えていてもいいのではないでしょうか?

無事にお帰りになられたようですね。それが一番です。^^

くまくぅさんへ

未だ若いんですもの。
嫁ぎ先のしきたりは覚えていかなければいけないでしょうが、ボチボチと
覚えて行ったらいいと思います。

双子の妹さんがいらっしゃったんですね。そうですよ。
思い出してあげること、それが一番の供養になるんです。
語りかけてあげてください。

息子にどうもありがとうございます。m(_)m
心から感謝いたします。

No title

夏の光の中で、ヤンマの姿でお母さんに会いに来るのですね。
読みながら光景が目に浮かび、波が出てしまいました。
お盆がある所為か、夏の出来事の全てが、とても懐かしいとても愛おしい様に思います。
夏休みの思い出にも通うじるのかもしれませんね。
とてもいい話、どうもありがとう!!

No title

ご無沙汰しております。

つらい思いをされていたのですね。
でも会いに来てくれるのは嬉しいですね。
この世とあの世、離れ離れになってしまっても
強く望めばまた違う世界で会えるのかな・・・?
なんて考えるようになりました。

同じような考えの友人と、
「もし生まれ変わって出会ったとしたら今度はどんな関係なんだろうね?」
なんて。(笑)

トリエルさんへ

青いと言うか緑と言うか透き通った羽がキラキラしてとても綺麗なんです。
近づいても逃げて行きません。
大きな目が良く動いて暫らくすると飛んで行ってしまいます。
いつも送ってきてくれるんですけど迎えには来てくれないんですよね。(笑)

帰る時はきっと私と一緒に歩いていくんだと思っています。
この時期は楽しみでもあり、辛くもあります。

tenkoさんへ

子供は親を選んで生まれてきます。親を選べないんじゃなくて選んで来るんです。
そして自分で決めて生まれてきて私はそれに耐えなければいけないらしいんです。

どのくらいの気付きがあったことでしょう。恨むのではなくて与えられたものとして
昇華しなければいけないことなんでしょう。
それを自分の中で噛み砕いて糧にするまですごい時間がかかりました。

きっとトンボは私にご褒美として与えていただいたものと感謝しています。

tenkoさんならきっといい関係の姉妹とかもいいと思いますが。

私はもしできるなら決して生まれ変わることがないようにとひたすらそれを願っています。

生まれ変わってもきっと分からないと思いますけど^^;

No title

一番かわいいさかりの息子さん亡くされたんですね、お悔やみ申し上げます。
亡くなった人がオニヤンマに乗って帰ってくるなんて・・いい話ですね。盆のしきたりも各地で違いますね、1時間おきにお茶入れるのも大変なことでしょう。
こちらでは13日墓に迎えに行き15日夜遅く墓まで送って行きます。

BUNBUNさんへ

あの子が生きていたらと思うこともあります。
もう立派に成人しているんですけど、私の中では時間は止まっています。
お供えには小さな子供が喜びそうなものと今の若い人が好みそうなものをお供えします。

その宗派でお祭りの仕方も違うようなのでこっちに来た時は大変でしたが
息子を亡くしてからは普通に出来るようになりました。

私と彼の語らいの時間です。
勿論義父母ともにです。

お盆とはいい習慣だと思います。

No title

お盆の時期はいろいろと思い出すことがありますね。
夏もあっという間で今年も早いものです。
読ませていただいて感動させられました。
たくさんの思いが詰まってらっしゃいますね。

Remさんへ

ありがとうございます。m(_)m
お盆と言うのは特別なものがあります。
どうしても色々な事が思い出されて感傷に浸ってしまいます。
ヤンマを見ることで必ず帰って来てくれていると信じています。
そう思うと何を食べさせてあげようかとつい張り切ってしまうんですよ。(笑)
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